ベーシックインカム

2012年11月04日

「国家が抱える債務を一掃して銀行家の地位を引きずり下ろすIMFの壮大な計画」

ベーシックインカム・実現を探る会の
「BIメールニュースNo.174  2012.11.3発行 」からの転載です。
───────────────────────────────────
【1】IMFの政府通貨に関する研究報告
───────────────────────────────────

IMFが、政府通貨を発行して国家が抱える債務を帳消しにする方法について研究報
告していることが分かりました。

「国家が抱える債務を一掃して銀行家の地位を引きずり下ろすIMFの壮大な計画」
IMF's epic plan to conjure away debt and dethrone bankers
http://bit.ly/QS5Yhv

日本語抄訳
http://bit.ly/QS6wUH

件の研究報告書は下記です。
IMF Working Paper : The Chicago Plan Revisited
http://www.imf.org/external/pubs/ft/wp/2012/wp12202.pdf

1930年代のアメリカの経済学者によって立てられたシカゴプランの内容に基づ
く研究報告書で、前回の世界恐慌に学び温故知新を図っているようです。


ベーシックインカム・実現を探る会
http://bijp.net/

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2012年09月09日

「ベーシックインカム・私有財産権・田中正造の思想」

ベーシックインカム・実現を探る会(http://bijp.net/)の
「BIメールニュースNo.165  2012.9.8発行」からの転載です。

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【1】成長を超えて〜〜ベーシックインカム・通貨改革と脱原発への道 (5)
            ベーシックインカム・実現を探る会 代表 白崎一裕
───────────────────────────────────

●ベーシックインカム・私有財産権・田中正造の思想

 脱原発の世論の流れは決定的のように思えるが、そこに落とし穴はないのだろう
か。危惧されるのは、過去に何度も繰り返されてきた「食うためには仕方がない」
という理屈である。現実に、現在でも原発を推進・維持しようとする人たちは、日
本の経済が空洞化するとか、雇用が守れないだとか主張しているわけだ。過去の地
方の反原発運動でも、やはり、「食うためには仕方がない」という理屈が反原発派
をおいつめてきた。

 そのひとつの例が、私有財産権をもとにした原発阻止の運動である。原発立地計
画が持ち上がった時、その土地の地権者・漁業権者が私有財産権を盾に抵抗した場
合は、原発立地計画が挫折するが、ひとたび、地権者・漁業権者が土地などを手放
し売却してしまうと、電力会社の立地計画と政府による許認可を見直させるのが困
難となるという。この場合の私有財産権は、自分の所有物なのだからどのように使
おうとも自分の勝手だ、という論理で「他人に迷惑をかけなければ何をしても自由」
という自由主義の論理でもある。この自由主義の論理が無制限な経済成長を生み出
し、その動因のひとつが原発でもあった。しかし私有財産権については、欧州に特
有な国家権力等の侵害を許さないものとしての歴史的背景があるはずだ。また、聞
くところによると、欧州では、私権にあたる漁業権は存在しないともいう。

 私は、ベーシックインカムは、私有財産権の一部だと考えているが、上記の事柄
から、日本の近現代史を中心にして私有財産権なるものを再考してみる必要性を感
じている。

続きはこちらから
http://bijp.net/newsinfo/article/323

(この稿続く)


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2012年06月30日

スイスでベーシックインカム制定を求める国民発議が正式に発効

子どもの貧困率 先進国中ワースト9位 日本より悪いのは
ルーマニア、米国、ラトビア、ギリシャ・・・(Everyone says I love you ! 6/11)
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/e893af6d8c9e5781b8751df6daa12a19


ベーシックインカムを導入すると
人々が働かなくなるという人がいるけれど、
日本の事情は、もっと切迫してると思う。

命にかかわる問題です。

例えば、貧しいといわれるキューバで
ホームレスの人がいるのか?
お金がなくて飢え死にする人は?
お金がないために病院にかかれない人は?
危険とわかっている土地での生活を強いることは?

この「豊かな」日本では?



下記の記事によると、
スイスでは、ベーシックインカムの法制定に向けて
「国民発議」というかたちで動き出しているようです。

スイス:全市民のためのベーシック・インカム制定を求める国民発議が正式に発効
(グローバル・ボイス 6/19)
http://jp.globalvoicesonline.org/2012/06/19/13795/
“無条件のベーシック・インカム” [fr] として知られる新しい連邦法の制定を求める国民発議が4月、正式に発効した。資力調査なし・就労状況に関係なく毎月全市民に対して金銭給付を行うという極めてシンプルな施策であるベーシック・インカムの考え方は、スイスのブログ界全体に議論を巻き起こした。

スイスの 国民投票制度 は、国民が連邦法あるいは憲法レベルの法律改正を要求できる、直接民主制の一つの形態である。

この国民発議案が2013年10月11日までに10万人以上の署名を集めることができた場合、連邦議会にはこれを審議する義務があり、その価値があると認められた場合には、議会は更にこれを国民投票に付することができる。


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2012年06月18日

(動画)イランの現金補助金

イランの「現金補助金」に関するニュースの動画をみつけました。
(日本語字幕、感謝です♪)


【字幕】イラン現金補助金(ベーシック・インカム)ニュース


この動画に関連すると思われる記事 ↓

IMFがイラン経済に関して肯定的な評価(イランラジオ日本語 2011年 8月 09日)
http://japanese.irib.ir/index.php?option=com_content&view=article&id=20170:2011-08-09-14-37-47&catid=17:2010-09-21-04-36-53&Itemid=116


高騰した燃料費などに対応する措置として
イラン政府は全国国民への現金支給を実施しているようです。


当初、収入などに応じて支給しようとしたけれど、
調査がうまくいかずに、国民全員に同額支給とのこと。

国民の生活を考えて国家を運営してれば
自然とこういう政策が行われるのだと思う。
まともな国家や支配者もたくさん存在する。

現行システムの全てに通じることですが、
ボーダーラインを引いて申請、許認可するという制度だから
不正時給、払われるべき人が無視される等の
様々な利権や不平等がはびこっているわけなので、
無審査、全員同額支給というのが、結局は、
いちばん簡便で低コスト、公平だと思います。

最低でも死なないため、
最低限、人間らしく生きるための保障として。


*******
今夜のTBSの日隅さんのドキュメンタリー、
良い番組でした。30分は短すぎるけど。


soranimukatte_23 at 02:22|PermalinkComments(0)

2012年03月03日

"「Yahoo!みんなの政治」に、評論と翻訳記事が掲載されました"

下の文章は、ベーシックインカム・実現を探る会の
「BIメールニュースNo.138  2012.3.3発行 」からの転載です。

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「Yahoo!みんなの政治」に、評論と翻訳記事が掲載されました
───────────────────────────────────

当メールニュース編集長の野末の評論と、いつも翻訳でお世話になっている鈴木武
志さんの翻訳記事が「Yahoo!みんなの政治」- 無条件で最低生活保障「ベーシック
・インカム」とは - に紹介されました。
http://seiji.yahoo.co.jp/close_up/1013/

ベーシックインカムは、橋下徹大阪市長が検討していると表明したことで社会から
の注目を集めていますが、このような一般的な記事でも広く紹介されるようになり、
メールニュースでこれまで伝えていたことが理解されるようになることを願ってい
ます。

掲載された記事

橋下徹大阪市長のベーシックインカムを分析・評価する
ベーシックインカムメールニュース編集長 野末雅寛
http://bijp.net/review/article/314

所得保障を受けても人は働き続けた! カナダの町の実験を検証
http://tks-forum2011.blog.ocn.ne.jp/blog/2011/11/post_6597.html

ベーシックインカム・実現を探る会
http://bijp.net/


*****
橋本さんがBIを検討…というのは、
BIというアイデアを広く知らしめたという点では
良かったかもしれないけれど、
ひとつの自治体が(日本で)現行制度の中で進めるというのは、
一市民の私からみても、非現実的だと思う。

どこか胡散臭さを感じてしまう…。



soranimukatte_23 at 15:26|PermalinkComments(0)

2012年02月25日

福島・ハイロアクション・武藤類子さん講演会(2/26)

前にお知らせした武藤類子さんの講演会(世田谷 経堂)のお知らせの再掲です。

……いよいよ明日です!!……

☆☆おんなたちはつながる〜〜原発をめぐる福島の状況…福島・ハイロアクション・武藤類子さん講演会☆☆

●2012年2月26日(日)午後13:30〜16:30

●世田谷区経堂地区会館2階集会室(小田急線経堂駅徒歩7分くらい)

http://mobile.enjoytokyo.jp/
電話〜03-3428-9237
東京都世田谷区経堂3-37-13

※バリアフリーの会場を取る努力をしましたが、倍率が高く取れませんでした。車椅子などサポートが必要な場合は連絡先まで御一報下さい。

●参加費…1000円
※シングルマザーなどのビンボーウーマン3人による企画のため、みなさまからの参加費だけが頼りの講演会です。経済的に困難な方は受付時にご申告下さい。減額致します。
また、カンパもよろしくお願い致しますm(_ _)m

●主催:小田急線ベーシックインカムシスターズ&ベーシックインカムを考える会

●協賛:安全な労働と所得保障を求める女性介護労働者の会他

●連絡先〜astrumanimus(★)yahoo.co.jp(白崎)
(★→@に変えてご連絡下さい。)
●電話…09026728435(伊藤)

昨年の9・19脱原発集会での武藤類子さんのスピーチは、たくさんの人々の魂を揺さぶりました。そんな武藤さんをお招きし、もうすぐ原発事故から一年になる福島の現状や、今の想いを語っていただき、これから私たちに何ができるのか、つながりゆくための模索のヒントをいただけたらと思っています。

●当日会場で、武藤さんのご著書『福島からあなたへ』(大月書店・1200円)も販売致します。


9・19脱原発集会での武藤類子さんスピーチはこちら↓
http://soranimukatte.ldblog.jp/archives/51785019.html
(記事の下の方に文字起こしあり)

soranimukatte_23 at 14:59|PermalinkComments(0)

2012年02月11日

「ベーシックインカムは、この生きづらさを解放するか?〜在日コリアンと障害者の視点から」

下の文章は、ベーシックインカム・実現を探る会(http://bijp.net/)の
「BIメールニュースNo.134  2012.2.11発行 」からの転載です。
───────────────────────────────────
【2】ベーシックインカムは、この生きづらさを解放するか?
    〜在日コリアンと障害者の視点から
───────────────────────────────────

【転送歓迎】
ベーシックインカムは、この生きづらさを解放するか?
    〜在日コリアンと障害者の視点から

 日時:3月24日(土)18時〜20時45分
場所:京都府部落解放会館3階第2会議室
(地下鉄烏丸線鞍馬口下車5分)
参加費:500円


問題提起者
 ★梁優子さん
大阪教育大学学生時より民族差別と闘う連絡会の運動にかかわる。卒業後、在日地
域子ども会指導員、小学校教員を経て、在日コリアン人権協会事務局員・在日高齢
者通所事業所生活相談員。現在高齢者福祉施設生活相談員・大阪市立大学大学院創
造都市研究科博士後期課程

 ★野崎泰伸さん
 立命館大学などで非常勤講師。専攻は哲学・倫理学・障害学。障害者問題を切り
口に、誰もが生きづらさを抱えることのない社会の姿を模索中。著書に「生を肯定
する倫理へ〜障害学の視点から」(白澤社)

 ★コーディネーター 野村史子(ベーシックインカムとジェンダー編著者)

 昨秋出版された「ベーシックインカムとジェンダー〜生きづらさからの解放に向
けて」(現代書館刊)は、ベーシックインカムという切り口を使い、ジェンダーの
視点で日本の社会保障の矛盾を指摘した本でした。労働者、社会活動家、シングル
マザー、ケアワーカー、アーティスト、学生、主婦、セクシャルマイノリティ、そ
して生き方にラベリングされたくない立場など、様々な当事者がベーシックインカ
ムを巡って問題提起をしました。

 しかし、まだまだいくつもの視点が、今後の課題として取り置かれたままになっ
ていました。今回は、そのうちの、在日コリアンと障害者の視点を取り上げます。
 多様な生を保障する社会を作るために、皆さんと一緒に議論していきたいと思っ
ています。ぜひご参加ください。

会場は以下を参照ください。
http://townpage.goo.ne.jp/SearchMap.php?mapkind=1&matomeid=KN260006070000142
6
http://www.asahi-net.or.jp/~qm8m-ndmt/guidance/map.html

主催:特定非営利活動法人 京都人権啓発センター・ネットからすま
連絡先:fuyumi.cat(あっと)orange.zero.jp
*(あっと)を@に変えてください


soranimukatte_23 at 12:35|PermalinkComments(0)

2012年01月28日

「震災復興BI院内集会以後…個人的な雑感」白崎朝子さん

下の文章は、ベーシックインカム・実現を探る会(http://bijp.net/)の
「BIメールニュースNo.132  2012.1.28発行 」からの転載です。
───────────────────────────────────
【1】震災復興BI院内集会以後…個人的な雑感        白崎朝子
───────────────────────────────────

 昨年9月。『ベーシックインカムとジェンダー』のあとがきを書くため、私は思
い出深い海辺に向かった。バスを降り立った瞬間、曇っていた空が、一瞬で晴れ、
煌めく海の波光を眺めていた。そんな時に、9・19脱原発集会での福島の武藤類
子さんのスピーチのメールが届いた。
 その素朴で力強いスピーチに強く心を揺さぶられた。

 『魂の言霊』。柔らかく、でも力強い言葉。こんな言葉を紡ぐ武藤さんに会いた
い、つながりたい…と思った。武藤さんからは、すぐに講演のご快諾を頂いた。
 私は1980年代前半、反原発運動をしていた。当時は今以上に原発の安全神話
がまかり通り、デモをしても300人も集まらない厳しい状況だった。原発はいつ
も雇用のない海辺の過疎に押し付けられてきた。私がBIという理念に出会った時、
BIに可能性を感じたのは、もちろんシングルマザーやケアワーカーの立場からの
要求だったが、原発労働者がホームレスになっている現状や、原発が常に貧しい過
疎に押し付けられていることとも無関係ではなかった。

 脱原発は経済構造や社会保障制度の改善とセットでなければ達成できない。院内
集会の総括をまだ言語化できない私ではあるが、ロビー活動も含めて頑張った院内
集会の総括を出すには、いま一番BIが必要であろう福島に住む人たちの話を傾聴
する必要があると思っている。

 武藤さんのメッセージから、自身の昨年の運動のあり方を内省し、新しい方向性
を模索したい。今回、私や仲間が企画した武藤さんの講演会はBIを要求する集会
ではない。だが私の中では、被災地にBIを要求した院内集会からの連なりとして
位置付けられている。

 福島はじめ被災した人々に、BI推進派はBIをどのように伝えうるのだろうか
…BIを推進してきた研究者や、推進派の本気度と説得力が試されるのは、むしろ
これからではないかと思っている。
(了)


<白崎 朝子 氏 プロフィール>
 介護福祉士・ライター。著書『介護労働を生きる』(現代書館、2009年年)。
共著『ベーシックインカムとジェンダー〜〜生きづらさからの解放に向けて』『季
刊福祉労働』(現代書館)、『世界』(岩波書店)、『週刊金曜日』、『シルバー
新報』等に執筆。


震災復興BI院内集会関連資料

第1回震災復興基礎所得保障と生活再建のための現物支給を政府に要求する院内集
会・資料1
http://bijp.net/newsinfo/article/253

第1回震災復興基礎所得保障と生活再建のための現物支給を政府に要求する院内集
会・資料2
http://bijp.net/newsinfo/article/254

第1回震災復興基礎所得保障と生活再建のための現物支給を政府に要求する院内集
会・英語版要約
http://bijp.net/newsinfo/article/252

第2回院内集会開催のご案内
http://bijp.net/newsinfo/article/256


───────────────────────────────────
【2】おんなたちはつながる〜〜原発をめぐる福島の状況
          …福島・ハイロアクション・武藤類子さん講演会
───────────────────────────────────
☆☆おんなたちはつながる
〜〜原発をめぐる福島の状況…福島・ハイロアクション・武藤類子さん講演会☆☆

●2012年2月26日(日)午後13:30〜16:30

●世田谷区経堂地区会館2階集会室(小田急線経堂駅徒歩7分くらい)
(以下略)

【2】の武藤類子さんの講演会情報は、
先日白崎さんから直接ご連絡をいただき、当ブログに掲載済み(1/21)です。

記事はこちら↓
http://soranimukatte.ldblog.jp/archives/51785019.html
(9・19「さようなら原発集会」武藤さんのスピーチ動画あり)



soranimukatte_23 at 14:48|PermalinkComments(0)

2012年01月22日

「震災復興BI院内集会以後…個人的な雑感(白崎朝子)」

下の文章は、ベーシックインカム・実現を探る会(http://bijp.net/)の
「BIメールニュースNo.131  2012.1.21発行 」からの転載です。

──────────────────────────────────────────
震災復興BI院内集会以後…個人的な雑感      白崎朝子
──────────────────────────────────────────

 未曾有の大災害、原発事故があった2011年。私はBI運動を担っている人々
と共に『震災復興基礎所得保障と生活再建のための現物支給を政府に要求する院内
集会』を4月と6月の2回開催した。地域を被災地に限定したとはいえ、日本で初
めてのBIを要求した院内集会だった。一番嬉しかったのは、それまで「BIはネ
オリベも言っている」「BIより、まずは雇用政策」とBIに批判的だった労働運
動家や反貧困の運動家たちなどから、むしろたくさんの賛同署名を頂いたことだっ
た。

 その後、2010年に発刊予定だった『ベーシックインカムとジェンダー』の編
著者として私は、編著者作業の追い込みにかかった。『ベーシックインカムとジェ
ンダー』の執筆者は、シングルマザー、ケアワーカー、サバイバー、セクシャルマ
イノリティと重複した立場ゆえに社会的に周縁化され、貧困を余儀なくされた当事
者10人だ。皮肉なことに、拙著はBI推進派より、今までBIには懐疑的だった
人たちからの方が評判が良い。

 『ベーシックインカムとジェンダー』を企画したのは2009年7月。企画じた
いは直ぐに通ったのだが、出版までの道程は険しかった。BI批判のブリザードが
吹き荒れる中、匍匐前進するような編集作業…。今まで私は5冊の単行本出版に関
わったが、最も責任が重い仕事であり、難産だった。

 さらに震災で一時中断。それでも出版を放棄しなかったのは、震災復興の院内集
会の私なりの総括が『ベーシックインカムとジェンダー』の出版に込められていた
からだ。

(この稿続く)


<白崎 朝子 氏 プロフィール>
 介護福祉士・ライター。著書『介護労働を生きる』(現代書館、2009年年)。
共著『ベーシックインカムとジェンダー〜〜生きづらさからの解放に向けて』『季
刊福祉労働』(現代書館)、『世界』(岩波書店)、『週刊金曜日』、『シルバー
新報』等に執筆。


震災復興BI院内集会関連資料

第1回震災復興基礎所得保障と生活再建のための現物支給を政府に要求する院内集
会・資料1
http://bijp.net/newsinfo/article/253

第1回震災復興基礎所得保障と生活再建のための現物支給を政府に要求する院内集
会・資料2
http://bijp.net/newsinfo/article/254

第1回震災復興基礎所得保障と生活再建のための現物支給を政府に要求する院内集
会・英語版要約
http://bijp.net/newsinfo/article/252

第2回院内集会開催のご案内
http://bijp.net/newsinfo/article/256

『ベーシックインカムとジェンダー〜生きづらさからの解放に向けて』
http://soranimukatte.ldblog.jp/archives/51783956.html


ちなみに、
昨日アップした福島ハイロアクション・武藤類子さん講演会(2/26)のお知らせ
このコラムの執筆者でもある白崎朝子さんより
直接ご要望をいただき掲載させていただいたものです。


soranimukatte_23 at 01:05|PermalinkComments(0)

2012年01月14日

『ベーシックインカムとジェンダー〜生きづらさからの解放に向けて』

ベーシックインカム・実現を探る会の「BIメールニュースNo.130
2012.1.14発行 」からの転載です。
───────────────────────────────────
新刊書評
『ベーシックインカムとジェンダー~~生きづらさからの解放に向けて』
堅田香緒里・白崎朝子・野村史子・屋嘉比ふみ子編著 
現代書館  定価1800円プラス税
         ベーシックインカム・実現を探る会 代表 白崎一裕
───────────────────────────────────

「ベーシックインカムの可能性と懐疑を性差別と貧困の現場から問う!問題提起の書」

 ベーシックインカムとは、近年、論壇でも話題となった社会政策論のひとつであ
る。原理はきわめてシンプル。個人単位・無条件の所得保証のことだ。著者たちは、
このベーシックインカム(以下BIと略)が性差別批判(家父長制批判を含む)に対
してどこまで有効かを本書で問うている。その底流にあるのは、BIをたんなるアカ
デミズムや論壇での研究材料としてではなく、現実を変革する、それも、性差別の
現実を変えていく力を有しているのか?あるいはその力を付与するためにはどうし
たらよいのか?という問題意識だ。そういう意味で本書は徹底的に政治党派的とい
う意味ではなく「政治的」な書物である。

 性差別というのは、人間の属性に関する差別である。それも性的属性というきわ
めて個々の実存にかかわる属性を序列化して差別化するものである。
おんな・おとこ・あるいは、おんなでもおとこでもなく・あるいは、おとこ・おん
なを超えてなどなど、その性にまつわる差別はいたるところに存在している。この
差別が貧困を生み出し、なおかつ、それが「福祉政策」にまでおよんでいる。

 しかし、それらが内包する根源的な問題性は、実は、公的な世界への参加権(政
治的参加権)のはく奪にあるといってよい。このことは、先に述べた福祉国家の限
界性をもあきらかにする。著者たちの主張の中には福祉国家が福祉国家に合わせた
「人間像」を要求することへの疑義がある。福祉国家は、生のありかたを「福祉的」
に一元化し奴隷化して公的世界への参加権を妨害する。BIは、これらの問題を超え
る、まさに公的参加権への切符のようなものなのだ。

 かつて若きマルクスは、「ユダヤ人問題によせて」という小論文のなかで、フラ
ンス革命の人権概念はインチキで利己的人間を擁護するだけであり政治的参加権は
抽象化されると言い、人権を本物にするには政治的参加権と物質的基盤が統一され
なければならない、という主張を展開した。マルクスは、その後、上記の答えを私
有財産の廃棄による共産主義という思想に求めた。が、しかし、その限界性が明ら
かになっている今日、BIは、若きマルクスに「万人の財産権としての所得保証(BI)
」という回答を提示する。これまで、万人の財産権がないまま「食うためには仕方
がない」ということで、人権そして政治的参加権は徹底的に経済の従属物にされ、
そこに差別がはびこってきたのだ。

 BIはこの関係を完全に逆転する力技なのだ。経済を多様な生のありかたの中に埋
め込むこと、これこそがBIの本分と言えよう。ただ、誤解してはならない。BIは、
あくまでもそのための入り口なのだということを。BIはすべての差別、特に性差別
を劇的に解決するものではない。BIを梃として多様な生に対応する多様な生を実現
する政治的運動にその解決は求められる。著者たちは、図らずも、本書で「女たち」
(あくまでもカッコつき)の現場からその政治宣言をしている。右肩上がりの経済
成長を前提としてきた高度福祉国家のありかたが世界的に揺らぐ中、本書の政治的
宣言は閉塞感漂う世界への貴重な提言となろう。

<白崎一裕 氏 プロフィール>
ベーシックインカム・実現を探る会 代表。
「とちぎ教科書裁判通信」
http://kazuhihi.blog39.fc2.com/

BS11動画映像 田中康夫 vs 白崎一裕 対談
http://bijp.net/data/article/182

12分レクチャー:白崎一裕「ベーシックインカムまるわかり」
http://bijp.net/data/article/145

ベーシックインカム・実現を探る会
http://bijp.net/

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2011年12月31日

『カナダ市民が中央銀行を提訴』

下の文章は、ベーシックインカム・実現を探る会の
「BIメールニュースNo.128『カナダ市民が中央銀行を提訴』2011.12.31」からの転載です。

───────────────────────────────────
【1】カナダ市民が中央銀行を提訴
───────────────────────────────────

中央銀行と通貨のあり方を根底的に問い直すニュースがカナダで報じられましたの
で、翻訳してお伝えします。

【翻訳】カナダ市民が中央銀行を提訴
http://bijp.net/newsinfo/article/310

原文
http://www.rense.com/general95/centbank.htm


カナダ銀行・財務省を被告とする訴訟

プレスリリース(トロント、2011年12月20日)カナダ市民2人と経済シンクタンク
がカナダ連邦裁判所で国際金融権力と対決へ

これらの市民は、カナダ中央銀行をカナダ人の利益のために使用し、国際金融組織
の支配から離脱させるという宣言を要求している。国際金融組織の利益と指令は、
カナダ人の利益とカナダ憲法の最高法規性よりも上位に置かれている、という。


続きはこちら
http://bijp.net/newsinfo/article/310

ベーシックインカム・実現を探る会
http://bijp.net/

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2011年10月29日

「復興は信用創造でなく政府貨幣で」

ベーシックインカム・実現を探る会(http://bijp.net/)の
「BIメールニュースNo.120  2011.10.29発行」からの転載です。

───────────────────────────────────
ビル・トッテン氏「復興は信用創造でなく政府貨幣で」と提案
───────────────────────────────────

従来から、銀行の信用創造機能を批判していたビル・トッテン氏が、震災復興をめ
ぐり改めて、政府貨幣での復興を提案しました。

題名:No.971 復興は信用創造でなく政府貨幣で
http://www.ashisuto.co.jp/corporate/totten/column/1196492_629.html


下記のように、銀行の信用創造機能の問題点を簡明に指摘しており、政府貨幣での
震災復興が望ましいことを分かりやすく伝えています。

手元にない(準備金として実際に持っていない)お金を貸し出して、それから金利
を得られるという銀行の特権は、市場原理によってもたらされたものではなく、
「部分準備銀行制度」という名のもとに、政府の法律によって支えられている仕組
みであり、政府がこれを撤回するしか、この社会全体に対する不公平を取り除くこ
とはできない。


ビル・トッテン氏のコラム(Our World)
http://www.ashisuto.co.jp/corporate/totten/column/index.html

ビル・トッテン氏が経営する会社
http://www.ashisuto.co.jp/index.html


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2011年08月27日

「働き方の大変化」

下の文章は、ベーシックインカム・実現を探る会の
「BIメールニュースNo.112  2011.8.27発行」からの転載です。
───────────────────────────────────
【1】働き方の大変化
        ベーシックインカム・実現を探る会 主任研究員  古山 明男
───────────────────────────────────

 ベーシックインカムが実現したら、働き方に大変化が起こります。「クビにされ
ても怖くない」社会がやってくるのです。

 あんまりひどい職場なら、さよならできる。我慢はそこそこでいい。

 職業というのは多くを要求するものです。賞罰と規律が根底にあります。雇用は、
どうしても封建的主従関係に近いものになります。
 しかし、ベーシックインカムがあると、人はクビにされても最低限は生きて行け
ます。会社に抗議できますし、待遇が悪い職場からは、どんどん人が逃げ出してし
まうでしょう。そうなると、働く環境はほんとうによくなってくるでしょう。

 ちょっと待って、という考えもあるかもしれません。ベーシックインカムがある
と会社に抗議すれば、「あ、そう。じゃ、辞めていただきましょうか。食っていけ
るでしょう」も会社から言いやすくなります。
 これは困ります。やはり、「不当な理由なく解雇していはいけない」という現在
の法律を変えてはいけません。

 しかし、大きく言えば、ベーシックインカムができると会社も個人も雇用にさほ
どこだわらなくなり、より対等な契約関係を結ぶようになるでしょう。
 近代になって、封建時代の主従関係は、対等な人間同士の契約関係に変化しまし
た。それに匹敵する変化が、ベーシックインカムのある社会で進行するでしょう。
それぞれの人が自分の目的に合った働き方をするようになります。


 収入は少なくてもいいから時間を最小限にしたい人たちもいるでしょう。仕事は
嫌いじゃないけれど、責任最小限、気楽さ最優先で、軽い仕事をしていたい人たち
もいるでしょう。いっぽう、仕事に熟達したい人たちもいますし、積極的に責任を
引き受けたい人たちもいます。会社は、そういういろいろな動機の人たちが集まる
場になります。働く時間も、責任の取り方も、さまざまな契約が生まれてくるでし
ょう。

 そうしたら、どうせ食えるんだからとなげやりな仕事をする人が増えませんか?
そういう疑問も湧きますね。でも、それはむしろ現在の会社で雇用されている人た
ちに言えることではないでしょうか。

 労働を「雇用」という枠組みにすべて押し込める必要があるのでしょうか。それ
は個人の自由を奪っているし、無駄な仕事が消滅しなくなっているのではありませ
んか。


<古山明男 氏 プロフィール>
教育、社会問題を研究。

2009年7月12日の当会主催の勉強会で「ベーシック・インカムのある社会」を講演。
講演録
http://bijp.net/transcript/article/91
http://bijp.net/transcript/article/98

ベーシックインカム・実現を探る会
http://bijp.net/

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2011年08月13日

「ひきこもりとBI」

下の文章は、ベーシックインカム・実現を探る会の
「BIメールニュースNo.111  2011.8.13発行 」からの転載です。

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【1】ひきこもりとBI
                                 勝山 実
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 ひきこもりだとか、ニートだとか、そういう人達に就労訓練をほどこして、就職
させようという支援を、国がお金をかけてずっとやっています。

 大不況で就職口が少ない。それに加えて、地震、津波、原発事故で、大学新卒の
人ですら就職に困っているのです。ひきこもりに就労訓練をさせたところで、失業
者になるだけ。そもそも、どんなに訓練しても履歴書の職歴は空欄のままですし、
未経験者という採用する側から見て少しも魅力を感じない人材であることに変化は
ありません。若者自立塾のように、施設に閉じ込めて、職業訓練をしてひきこもり
を働けるようにすれば、ひきこもり問題が解決するという発想そのものが間違って
いるのです。

 なぜこんな間違った支援がだらだらと10年以上も続いているのか。原因のひとつ
は、お金の流れだと思います。ひきこもり支援団体の収入がどこから来ているのか
と言うと、国からの助成金です。これは規模の小さい公共事業ですよ。ひきこもり
という小さな分野にも、ゼネコンのように国のお金にたかって暮らしている人たち
がいるのです。

 ひきこもり支援団体の代表者とその家族を養うためだけに、今のひきこもり支援
は存在している。そして、無数のひきこもり支援団体が日本中に存在しているので
す。けしからんと、口で批判するのは簡単ですが、地元で自分がなんとか入れそう
な就職先が、このひきこもり支援団体の職員しかないとしたらどうでしょう。お金
がないと一日として生きていけない都会生活で、潔癖であり続けることが出来るで
しょうか。原発村だけではない、ひきこもり村も、相当生臭いものになっているの
です。

 もしベーシックインカム(BI)が導入され、この生臭い助成金を廃止することが出
来たのなら、このお金の流れを大きく変えることができます。ひきこもりの支援団
体は、ひきこもり本人や家族からの賛助金で運営されるようになるでしょう。今ま
で一文無しだったひきこもり本人と、その貧乏な家族が、必要な支援に対し、お金
を払うことが出来るようになるからです。

 現状では、ひきこもりとその家族には、支援に対して意思表示が出来ません。
「選挙権」がないようなものです。ほとんどの、ひきこもり支援業者は当事者に背
を向け、国からの助成金をいかに引き出すかということに力を注いでいます。そう
しないと経営が成り立たないからです。
 
 更に残念なことに、国はひきこもり本人が望んでいる支援を理解していません。
考えてみれば当然のことで、ストレートに学校を卒業し、上級公務員になった人間
に、底辺の人々の心情が理解できるはずもない。彼らにとってひきこもりとはGDP
を下げる、数字でしかありません。

 ひきこもりのことは、ひきこもりが一番良くわかっている。何が必要で、何が不
要なのか、ひとつの無駄もなくお金を有効に使うには、国が支援団体に助成金を出
すというやり方でなく、BIとしてひきこもり本人(というか全ての人)にお金を渡し、
ひきこもり本人が、自分自身が生き延びるために絶対に必要な支援に対し、責任を
持ってお金を払い、正しい支援団体を支持・運営していくというやり方がよいでし
ょう。


<勝山 実 氏 プロフィール>
1971年神奈川県生まれ
ひきこもり歴20年の著者による、全国160万人のひきこもりと、その予備軍のため
の実践的ひきこもりマニュアルとして本年7月末に出版された『安心ひきこもりラ
イフ』が話題を呼んでいる。



ベーシックインカム・実現を探る会
http://bijp.net/

soranimukatte_23 at 16:03|PermalinkComments(0)

2011年08月07日

「賃金奴隷からの解放」

下の文章は、ベーシックインカム・実現を探る会の
「BIメールニュースNo.110  2011.8.7発行」からの転載です。

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【1】賃金奴隷からの解放
        ベーシックインカム・実現を探る会 主任研究員  古山 明男
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 人間は商品ではありません。人間が商品として売買されるならば、奴隷です。
 しかし、人間が賃労働によってしか生きられないことは、人間を奴隷の立場に貶
めているのではないでしょうか。生きるためには、自分の労働力を商品にして売る
しかないのです。それは賃金奴隷と呼んだらいい立場です。

「私は商品ではない。売り買いされる存在ではない」

 それは、現代に生きる我々の、深い叫びだと思います。我々は教育を受けて自分
によいレッテルを貼り、会社に自分を買ってもらいます。しかし、学校にも会社に
も、「私は商品ではない」という深い叫びが渦巻いているように思います。

 もちろん我々は、古代の奴隷とは違います。どんな職業でも辞めることができま
すし、住居を変えることもできます。他人が私を売買することはありません。しか
し、私は自分で自分を売るしかないのです。目に見える鎖が目に見えない鎖に置き
換わりました。

 奴隷制度がまったく疑われなかった時代があります。ギリシャやローマの人たち
は、奴隷制を疑っていませんでした。それと同じように、現代人は、賃労働を疑っ
ていません。それが、どれほど人間を奴隷的にしてしまうかに、気づいていないの
です。

 ベーシック・インカムは深い変化を社会にもたらします。無条件の最低生活費が
あれば、「食うためには耐えるしかない」労働は消滅します。我々は、賃金奴隷の
立場から解放されるのです。

 ベーシック・インカムは救貧ではありません。そこが重要なところです。賃金奴
隷の制度を残したまま働けなくなった奴隷を救おうというのではありません。賃金
奴隷そのものをなくしてしまおうということなのです。だから、所得制限を設けな
いのです。

 商品として作られたものだけが売買されるべきです。人間は、商品として作られ
たのではありません。ベーシック・インカムが実現した社会では、人々は自分を売
らなくなるでしょう。人々は自分が作ったものを売るようになるでしょう。売るの
は、目に見えるモノではなく無形のサービスかもしれません。しかしそれは労働力
を売っているのとは違うのです。

 労働はより自発的になります。そして、「稼ぐため」よりも自分と社会にとって
何が有益であるかの洞察から労働するようになるでしょう。人々は、エゴイズムよ
り同胞愛で生きるようになるでしょう。

 もちろん、すべての人がただちにそうなるということではありません。いったん
ぐうたら生活を始める人たちもいるでしょう。しかし、奴隷的ではない労働のおも
しろさは、しだいに人々から人々に伝わっていくでしょう。


<古山明男 氏 プロフィール>
教育、社会問題を研究。

2009年7月12日の当会主催の勉強会で「ベーシック・インカムのある社会」を講演。
講演録
http://bijp.net/transcript/article/91
http://bijp.net/transcript/article/98


ベーシックインカム・実現を探る会
http://bijp.net/

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